なくなりゆく「村」の話をしよう
数千年もの歴史がある村は、独自の文化と文字を形成しています。それが都市化によって、だんだんと都市部に飲み込まれていっているというのが厳しい現実です。我々はこの村という自分達の文化の保持を重要視する必要があります。明治維新以前は、日本の人口の90%が農村に住んでいました。1940年には、日本人の80%は、農村に生まれ、農村で育ちました。日本の村の文化は現代の日本社会に大きな影響を与えています。
明治維新後は、重工業の発展と産業の発展で、大都市の中心部に経済的な基盤が移りました。日本政府は富国強兵をモットーに、ヨーロッパとアメリカに追いつくほどの国力をつけました。産業の発展によって、日本では初めての人口の大規模流動が起こり、都市への人口集中をもたらしました。
既存の都市パターンは、街、都市、町、農村に分かれています。都市は、日本における都市化のプロセスを拡大し、推進しています。1920年に日本の都市化率はわずか18%でしたが、1995年にはなんと64.7%に達しています。都市化が進むにつれ、農村はだんだんと崩壊してゆきました。しかし、村の文化的伝統は完全には消失せず、今もわずかに残っています。しかし、そのわずかしか残っていない「村」も、ゆっくりと都市化の波に飲み込まれ、確実に少なくなっているという事実はしっかりと受け止めなくてはなりません。

